BottomNavigationViewによる画面遷移【Androidアプリ開発】

BottomNavigationViewを利用した画面遷移について説明しています。

BottomNavigationViewは名前の通り、下部メニューにより画面遷移を行うときに使用します。実装方法と各コンポーネント、コードの役割についてまとめていきます。

実装手順

実装までの手順を簡単にまとめると以下のようになります。
1,2に関して、本記事では説明を省きます。別の記事で説明していますので、リンクからご覧ください。

  1. メインアクティビティの作成
  2. フラグメントの作成
  3. メニューの作成
  4. メニュー項目とナビゲーションの関連付け

画面の作成(xmlファイル)

メニューの作成

下部メニューを作成します。

「resディレクトリを右クリック>新規>Androidリソースディレクトリ」をクリックします。

メニューフォルダの作成

ディレクトリー名に「menu」と入力して、OKをクリックします。
これでmenuディレクトリが作成されます。

メニューフォルダの作成2

「menuディレクトリを右クリック>新規>Androidリソース・ファイル」をクリックします。

メニューファイルの作成

ファイル名に任意のファイル名を入力して、OKをクリックします。
今回は、下部メニューというのが分かるように「bottom_nav_menu」としました。

メニューファイルの作成2

メニュー項目の追加

作成したメニューファイル(bottom_nav_menu.xml)のデザイン画面から「Menu Item」を追加していきます。

メニュー項目の追加

メインアクテビティ(activity_main.xml)に「BottomNavigationView」を追加します。
menu属性に作成したメニューファイルのIDを設定すると、下部メニューに項目が表示されるようになります。

下部メニューの追加

「BottomNavigationView」をコードにするとこうなります。

  • app:layout_constraintBottom_toBottomOf=”parent”
    画面の最下部へ表示する
  • app:menu=”@menu/bottom_nav_menu”
    下部メニューに表示する項目を設定する
<com.google.android.material.bottomnavigation.BottomNavigationView
    android:id="@+id/bottom_nav"
    android:layout_width="match_parent"
    android:layout_height="wrap_content"
    app:layout_constraintBottom_toBottomOf="parent"
    app:menu="@menu/bottom_nav_menu" />

ナビゲーションの作成

ナビゲーションでメニューによる画面遷移を実装していきます。

メニューの作成と同じ手順でナビゲーションファイルを作成します。

  • ディレクトリ
    「navigation」と入力して作成します。
  • ファイル
    任意のファイル名を入力して作成します。
    今回は「nav_graph」としました。
ナビゲーションファイルの作成

ナビゲーションの追加

ナビゲーションファイル(nav_graph.xml)にフラグメントを設定していきます。

「New Destination」をクリックします。

ナビゲーションファイルへフラグメントを追加

作成しておいたフラグメントファイルを選択します。
同じように2つ目のフラグメントも追加します。

ナビゲーションファイルへフラグメントを追加2

フラグメントの追加が終わると、このように表示されます。
各フラグメントのIDは、必ず「Menu Item」と同じIDを設定してください。

ナビゲーションファイルへフラグメントを追加4

下部メニューにフラグメントを追加

メインアクテビティの下部メニューにフラグメントを設定していきます。

「NavHostFragment」を追加します。

ナビゲーションフラグメントを追加

作成したナビゲーションファイルを選択して、OKをクリックします。

ナビゲーションフラグメントを追加2

これでナビゲーションへのフラグメントの設定は終わりです。

ナビゲーションフラグメントを追加3

内部処理の実装

メインアクティビティのonCreateに以下の処理を記述します。
ここでは、下部メニューとナビゲーションの関連付けを行っています。これで下部メニューによる画面遷移が行えるようになります。

// 下部メニューコンポーネントの取得
val bottomNavView: BottomNavigationView = findViewById(R.id.bottom_nav)
// ナビゲーションフラグメントの取得
val navController = findNavController(R.id.nav_fragment)

// 下部メニューとナビゲーションを関連付け
NavigationUI.setupWithNavController(bottomNavView, navController)

実行結果

下部メニューにより、画面遷移が行えることが確認できました。

item1をクリック

実行結果_item1をクリック

item2をクリック

実行結果_item2をクリック

まとめ

BottomNavigationViewを利用して画面遷移する方法について説明しました。

大きく分けると以下のようなイメージです。

  • メニュー
    画面に表示するためのメニュー
  • フラグメント
    メニューごとに表示する画面
  • ナビゲーション
    メニューとフラグメントを関連付け

参考

メニュー|Android Developers

ナビゲーション|Android Developers

学習方法

Javaの基礎を学ぶ

Androidアプリ開発では、JavaやKotlinが用いられます。
いきなりAndroidアプリ開発を学習するのは難しいので、Javaの基礎から学習しておくと理解しやすくなります。

既に、Javaの学習経験・開発経験がある方は必要ありませんが、Java言語を使ったことがないという方は、Javaの基礎から学習することをオススメします。

また、Kotlinに関しては、Javaを簡略したような書き方となっています。Javaの基礎知識がないと学習が難しいですが、Javaの基礎知識があれば、ご自身で調べながら学習することも十分に可能です。

 

独学が難しいと思ったら…

プログラミングスクールを活用してみても良いでしょう。
通常のプログラミングスクールは、数十万円の費用が掛かる場合があり、中々手が出しづらいですが、サブスク型のプログラミングスクールも存在しています。
サブスク型と言っても、通常のプログラミングスクールと同じように、現役エンジニアによるサポートも付いています。
最も安い基本的なコースで、月額1万円ほどとなっており、他のプログラミングスクールよりも初期費用が安いため、気軽に始められます。

Androidアプリ開発を学ぶ

Javaの基礎知識があったとしても、Androidアプリ独特の仕組みがあるため、とっつきづらいです。

Javaでの開発経験があれば、問題を解決しながら学習することも可能です。しかし、(当サイト含め)ネットでの情報は断片的に解説されていることも多く、流れで理解するのは難しいかしれません。

ご自身で調べながら学習することが難しいと感じたら、市販の参考書を活用すると良いでしょう。参考書では、Androidアプリ開発というテーマに沿って、1冊内で解説していく流れとなっていますので、入門書として活用すると理解がしやすくなります。

Kotlin版

Java版

 

Androidアプリ開発
この記事を書いた人

エンジニアとして仕事をしています。
仕事や趣味を通して、開発やプログラミングについて学んだことを綴っていきます。
 ・実務経験は、WEBシステムのサーバーサイドコーディングがメイン
 ・アプリ開発は趣味程度

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